「生理心理学実験」カテゴリーアーカイブ

Eyetribe190515

nogi2

Eyetribe用のソフトウェアをバージョンアップした。一本で、記録と再生と集計ができたほうが分かりやすくてよい。

ソフトウェア:ETREC_190515_2 注:最新版が下に!!

F1:Recordは、注視点の位置を記録する。

inpic フォルダ内に、好きな画像を好きなフォーマットで入れておく。PNGにしたりファイル名を通し番号にする必要もない。ただし、順番に再生したいなら、01.jpg,02.jpgなど、再生したい順に番号をふっておくとその順で再生される。subnumを左右カーソルキーで変更し、最大10名記録できる。

F2:playはsubnumフォルダのデータを再生する。

subnumのデータに関し、見た順に注視点を描画する。
001_ 002_ 003_ 004_ 005_

F3:totalはresultフォルダの中のデータをすべて加算表示する。

全subnumが順に加算され、見られたところほど色が濃くなる。
001_ 002_ 003_ 004_ 005_

これらの画像はresultPフォルダ内に保存される。

・・・で,男女別に色分けする機能を追加したバージョンが以下。

F4:Colirized Total はresultフォルダの中のデータを色分けして加算表示する。

0や2など,偶数が青で,1や3など奇数が赤で描画される。また,最大20名測定できるようにした。
001_002_ 003_ 004_ 005_

ソフトウェア:ETREC_190520

生理心理学実験190411

実験の目的

・前安静,課題,後安静の3期間に関し,皮膚温を計測し,その変化を視覚化する。
・各期間の平均値に有意な差があるかを分散分析を用い検討する方法を身につける。
・男女間で皮膚温の平均値に差があるかを参加者間計画の分散分析で検討する。

計測スケジュール

p1

計測上の注意

計測器の基本的な使い方は,スタンドアロン皮膚温計のページを参照してください。

satm1
・計測部位は非利き手の人差し指とする。
・センサー部分に触れないようにする(親指で触れない,机に触れない)。
・センサーにエアコンの風があたらないように注意する。

計測結果入力用テンプレート

エクセルデータ:ex01data

計測結果190411:jenga190411

計測結果190418:jenga190418

統計処理

JSSTARのページより,1要因参加者内計画のリンクを選択

p2

統計処理結果:jenga190418

結果の記述:分散分析結果

資料

PPTファイル等:reference

 

ダーツ中の皮膚温を測る

1.ストレス・リラックスと皮膚温

末梢循環のうち,特に手の指の血流は,精神的な現象との関連が古くから調べられてきました。この部位には,交感神経によってコントロールされている細い血管が多数集まっており,ストレス時には血管が収縮することで,血流量の現象,皮膚温の低下が認められます。一方で,眠い時やリラックスしている時は,交感神経活動が低下することで,この部位の血管は拡張し,血流が増加し,結果として皮膚温が上昇します。このような性質を利用して,指先の皮膚温は,緊張-リラックスの手がかりとして,心理学で古くから用いられています。皮膚温は,他の生体反応に比べ簡単に測れるのが特徴です。手作りの安価な計測器(下左図)を使い,センサーの装着もテープではりつけるだけなので簡単です(下右図)。

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2.ダーツ練習中の皮膚温(平均的な変化)

下記は,10名のプレイヤーが,1m20cm離れた的に向かって,1人でダーツを行った際の皮膚温の変化を平均したものです(値は100倍されています)。0-120秒はダーツを行う前の安静状態(閉眼),120-240は,ダーツプレイ中,240-360はダーツ後の安静状態(閉眼)となっています。安静時には皮膚温の上昇が認められますが,ダーツ中は,0.5℃程度の皮膚温の低下が見られます。赤色で示された環境温は,23℃~24℃へと徐々に上昇を示しているため,皮膚温の低下は,なるべく良い点をとるようにダーツ課題に集中した結果と考えられます。

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下記はダーツをしている時の様子です。

20150518-223842-81522572.jpg 20150518-223843-81523352.jpg 20150518-223844-81524084.jpg

3.ダーツ練習中の皮膚温(個人の変化)

前述のグラフでは,平均で0.5℃程度の皮膚温低下と述べましたが,皮膚温の変化には大きな個人差があります。下記は,平均皮膚温を算出する際に用いられた10人の,個別の皮膚温変化です。多くのプレイヤーは,ダーツ開始後の120秒過ぎあたりで皮膚温が低下し始め,ダーツ後の安静時に再び皮膚温が上昇しています。しかし,player2とplayer6は,皮膚温が環境温に近く,冷え性の可能性が考えられます。ただし,どちらのプレイヤーも,ダーツ後には皮膚温が上昇しているため,実験者の前でダーツを行う事に対し,極度に緊張してしまった,つまり緊張しやすいタイプである可能性も考えられます。一方で,player5やplayer7は,まだダーツ中なのに,緊張が抜けてしまい,皮膚温が上昇し始めています。このような人は,ダーツに慣れている,またはリラックスしやすいタイプである可能性が考えられます。

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4.ダーツ競技中の皮膚温(人前での対戦)

(準備中)

5.ダーツ競技中の皮膚温(トーナメント戦)

(準備中)

データ:Addarts150628

メンテナンス

メンテナンスしました。

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長野追記:

今日は動かない計測器が何台かありました。「きりんは」,ECGの波形が出たりでなかったり・・・電池ボックスをさわると通電したりしなかったり・・・これは,電池ボックス部分のはんだが中途半端なのが原因で,北山くんがなおしてくれました。電池ボックスの足は太くてはんだしにくいので,作る時は注意してくださいね。「いぬ」は,皮膚コンダクタンスが出なかったですが,これはケーブルのせいのようです。しかし,このネーミング,どうにかならんものですかね。