Q1.RMSSDの最初のデータが1,000msや2,000msと値がおかしい.
A1.本プログラムのRMSSD処理は,過去30sのデータから算出するため測定初期は値が高くなりがち.そのため,計測器を装着し30s経過してから波形を確認する.
Q2.スライドスイッチはなぜ2つあるの?
A2.下記画像,左側のスイッチはプログラム開発時のみ使用.マイコン(M5 Atom)はプログラム書き込み時に電流を流すと,書き込めなくなる.右側のスイッチは電源用のスイッチで,基本的にはこれだけ使う.

Q3.心電図アンプから取得したHRやRMSSDはそのまま分析に使用していいの?
A3.HRの算出60,000/IBIのため問題ないが,RMSSDは通常過去5分の値を基に算出するが,本プログラムでは即時FBを行うため30sと短期間で処理している.そのため,Kubios HRV Standardで周波数・時間領域解析が行うのが安全.
Q4.スピーカーから発するビープ音を消すにはどうしたらいい?
A4.button.htmlからビープ音の切り替え(ON/OFF)が行えます.また,音を小さくしたい場合は,スピーカーをテープで覆うと音が篭って小さくなります.
Q5.長野・吉田(2018)のM2HRとの違いはなんですか?
A5.今回.開発したECGアンプは長野・吉田(2018)を改良し,QRS波の自動検出アルゴリズムなどを追加したことで計測精度を向上させた.主な違いは下記の表を参照.
| 長野・吉田(2018)_M2HR | 神谷・重田・長野_ネックレス式 | |
| 1. Threshold | 手動調節 | 自動調整 |
| 2. IBI取得(下記画像) | 常にRR間隔は一定という考え | 厳密に極大点・極小点を基に処理 |
| 3. IBI外れ値の処理(Rpinput) | こちらのRpinputで処理 | 基本的には不要. 手動 (又はRpinputで処理) |
| 4. オフライン測定 | メモリ保存 | 非対応 |
| 5. ノイズ | 電極用リード線が非常に長いため,ノイズがのりやすい. | リード線がかなり短いため,ノイズがのりにくい. |
| 6.バイオフィードバック | 非対応 | PHPを使用したwebでの視覚FB ブザーでの聴覚FB(on/off変更可能) |
Rpinputは,M2HRの補正専用として開発されている(データはIBIを1個ずつ加算する方式).ネックレス式心電図アンプから取得したデータを処理する際は,下記のPythonプログラムを実行してRpinput用のデータシートに修正してから外れ値の処理を行う.


Q6. Wi-Fi通信はHell以外でも可能か?
A6. 現時点ではArduino開発環境から”HELL”に指定しているだけなので,プログラムを書き変えれば別のWi-Fiでも動作します.
