少し前から開発してきたEyeTribe用のソフトウェアだが、6/4の基礎実験での実施を控え、ようやくだいたい完成した。
ソフトウェアは、注視データ計測用のRec、再生用のPlay、集計用のAnalyzeの三種に分かれる。実行環境はProcessing3で、EyeTribeによる記録を行う際は、EyeTribe用のライブラリをインストールする必要がある。
計測ソフトウェアETRec
刺激画像フォルダinpicに、インターネット検索等で取得した刺激画像を入れる。画像はできるだけ解像度が高いほうが良いが、最大1920×1080くらいまでにおさめたほうが良い。画像は、実行マシンのディスプレイにあわせ適宜拡大縮小されて提示される。画像は001.pngなどのように通し番号をつける必要がある。また、フォーマットはPNGでなければいけない。画像提示は、フィクセーション(十字マーク)、画像、ブランクの順で進むが、それぞれの提示時間は、ソースコード冒頭の、fixt、tgtt、blanktで指定する(単位はmsで5000とすれば5秒提示となる)。用意した画像を全て表示し終わると、resultフォルダに各画像の注視データがCSV形式で保存される。また、outpicフォルダに、実際に提示されたサイズ(マシンにあわせて拡大縮小されたサイズ)の画像が保存される。resultフォルダ内のデータは、次回実行時に上書きされるので、計測後に参加者名をつけて移動しておく。
ファイル:ETREC_160523
再生ソフトウェアETPlay
ソースコードがあるフォルダ内に、ETRecで作成されたresultフォルダ(改名しておく)、outpicフォルダをおいておく。ソースコードの冒頭で、folder=”./d2/”;の部分があるので、注視データが格納されているフォルダ名を指定し実行する。フォルダ内の注視データを読み込み、outpic内の画像に実時間で表示する。表示の際は、tgttをETRecと同一にしておく必要がある。正しく動作すると、上記のように注視点が白丸で、軌跡が赤で表示される。
ファイル:ETPlay160523
集計ソフトウェアETAn
ETRecでoutpicに出力された画像を、ソースコードがあるフォルダ内のpicフォルダとareapicフォルダにコピーする。注視データは、gazedataフォルダにいれる。実行すると、提示された画像が表示されるので、注視回数をチェックしたい領域を塗りつぶす。色は数字キーの1~7で、white,red,green,blue,yellow,skyblue,purpleが切り替えられる。左ドラッグで塗りつぶし、右ドラッグで修正できる。画像は、カーソルキーの左右で切り替える。全ての画像を塗り終わったら、スペースキーを押す。すると、フォルダ内のresult.csvに集計結果が保存される。
ファイル:ETAn160524