M2HR使用マニュアル

M2心拍計の使い方を解説します。

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アクセスポイントの設定

この計測器はserverモードで起動した後、PCから接続し、設定項目を変更することで、任意の無線LANネットワークに接続することができます。以下にその手順を示します。

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1.起動後に「下ボタン」を数回押してServerモードで起動します。2.サーバーのアドレス「192.168.4.1」と、サーバーのSSID(12ケタのランダムな文字列)が表示されます。WifiでSSIDを探し接続します。ブラウザからサーバーアドレスにアクセスすると、設定項目を確認・変更できるので、SSIDと対応するパスワードを登録します。(その他の項目は変える必要はありません。)

*「M2 Settig」と画面が表示されるサーバーモードでは、PCと計測器が1対1で接続されるため、インターネットには接続できなくなります。上記設定が終わったら計測器の電源を切り、PC側を通常のアクセスポイントにつなぎ直してください。

HRの計測

次に心電図の計測方法を示します。

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1.計測器の電源を切り、再起動し、「下ボタン」を用いてWifi1もしくはWifi2モード(それぞれSSID1とSSID2に対応)で起動します。2.アクセスポイントに正しく接続すると、計測記名(上記では[KHR02])と計測器に割り振られたIPアドレス(例:192.168.1.199)が表示されます。また、現在時刻と測定電圧、バッテリー電圧(例:373)が併せて表示されます。3.「中ボタン」を2回押して「diff」モードに移行し、心電図波形を確認します。必要に応じて検出用のしきい値(画面上の白直線)を「下ボタン」によって調整します。

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4.さらに「中ボタン」を一回押すと、計測モードに移行しIBI(ms単位の拍動間隔、通常500-1000程度)が太文字で表示されます。5.この状態で「下ボタン」を押すと計測が開始され、IBIの下に表示された検出カウントが上がります。ここまで来ると、Web上から計測結果を参照可能となります。「下ボタン」を再度押すことでカウントが止まり、計測終了となります。測定中は検出カウントの下にバッテリー電圧が表示されます。

計測結果の確認と取得

計測中、計測後に、専用のWebページから測定データを確認できます。以下にその方法を示します。

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1.結果確認用アドレスを表示し、「todayボタン」「reloadボタン」の順に押すと、本日計測されたデータが列挙されます。表示されたファイルリストの日付と時刻を確認し、該当するものをクリックします。左上の入力欄に測定結果が読み込まれたら、「RMSSDボタン」を押します。2.波形と1分ごとのHR、RMSSDの計算結果が表示されます。計算結果はコピー&ペーストでエクセルへもっていくことができます。3.ブラウザの戻るボタンで戻り、「質問紙」リンクから主観評定を入力します。

その他

・波形表示時にノイズが多い、波形が小さすぎるなどの場合は、電極とケーブル接続を確認します。
・ノイズが多い場合は、なるべく電子機器の電源から遠ざかるようにします。
・計測後に「中ボタン」を何度か押すことで、結果確認用アドレスのQRコードを表示することができます。
・バッテリー電圧が、360程度になったらバッテリーを取り替える必要があります。
・しきい値の白線は上限まで移動した後、下限に移動します。更に押す事で画面内に現れます。
・「RMSSDボタン」押下時に、「Upper/Lower Limit」により自動修正の強さを変更できます。
・計測した結果はこちらのアドレスから確認できます。

Q.しきい値の設定基準がいまいちわかりません。

A.目安としては,IBIが500-1000に入っていればOKです。
仮に真のIBIが700だとして,
1)閾値が低すぎると,R波以外を拾って,30とか100などのIBIが出てきます。
→閾値を上げて(中心線部分より離して)R波のみを検出するようにします。
2)閾値が高すぎると,R波を逃して1400などの700の2倍程度の数が頻発します。
→閾値を下げて(中心よりに戻して)R波を逃さないようにします。

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